TOP>猫日記>怪獣日記2007




1:01.01.(月)


 新年から天気が良いと、気分も良い。
 ……でも眠い。
 昨日の方が、すぱっと起きれたなー、などと考えつつ寝直す。
 怪獣も、ゴソゴソしていたが、ヒトの足元に落ち着いて寝直す構え。
 そんなわけで二人して、新年は朝寝坊から始まった。
 結局昼近くまで寝てしまったのは、疲れの所為か昨夜の夜更かしの所為か。
 ……ただ寝穢い(いぎたない)だけかもしれないが。まあ、猫と猫系人間だし。

 流石に起きなきゃ、と身を起こすと、怪獣が布団の上で機嫌良く丸まっている。
 いつの間にそんなトコに?
 道理で重いと思ったが、伸びをして一緒に起きてきた。

 とりあえずお雑煮と御節を祝う。怪獣にも鶏ささみ(もちろん湯がいた)大奮発。

 去年と違って今回は、大掃除も御節も年内に終える事が出来た。
 年賀状も一応、年内(笑)に出した。
 そんなわけで、今年はゆったり新年が迎えられた。めでたい事だ。

 祝い肴をつまみながら年賀状チェック。
 マンガを描いていて良かったと思うのは、こんな時だ。
 描くのももちろん楽しいが、くれる相手も大概描いているから、大人になっても届く賀状がとてもカラフルで楽しい。
 まあ、最近はPCと市販品の発達で、皆さん普通に楽しいのを下さるようになって嬉しい。
 やっぱり賑々しい方が「お正月―!」気分になるから。

 午後はお年始と、御節のトレードをしに実家へ。
 最近ウチでは核家族化したため、あまり沢山の用意をしなくなっている。だ、もんで、お互いメニューを分業して作っているのだ。
 がめ煮と海老銀杏、きんとんを包んで支度。
 ついでに靴下を暖かい方に履きかえると、途端に怪獣に襲われた。

襲う怪獣 こら待て、「ティー!」痛いやないか!
「やめて止めて、痛い〜!」
 オマエ、靴下に恨みでもあんの?!

 ああ、あるかもしれない……(私が)お出かけする合図だし。2、3日前にも洗った靴下をボロボロにしてくれたし……
 うーん、困ったヤツ。
 しかもジャンパーを羽織ると、猫布団の横に座ったままこちらを見て、
「にゃー…(何処行くの〜?)」と、
 妙に恨みがましい声で鳴かれた。

「おばあちゃん家、行ってくるし。あんた、行かへんやろ? お留守番しといてな。なるべく早く帰って来るから」
 暗くなる前に帰るつもりだが、念のためカリカリを出して行く。

 でも、今日はちゃんと明るいうちに帰ったぞ!
 トレードして御節もフルメニュー! 改めて飲む!……怪獣がごまめを狙うので、無添加煮干を出してやった。
 しかし、4日には出勤だから、それまでに食べ切らにゃあならんのね……この御節。
 今年こそはいつもの『クラインの胃袋(四次元胃袋とも言う)』が復活しますように。仕事疲れとはいえ、食が細くなったから体力が落ちてんだよ、きっと……

 そして明日は新年会だ。まさか今度はオールにはならないだろうが。




2:01.03.(水)


 洗濯後、寒かったのでストーブの前で暖をとっていると、脇で寝ていた怪獣が膝に上がってくる。
 暖かいのが嬉しいから、丸くなった怪獣を抱え込んでみた。

 怪獣、むぐむぐと腕に潜り込むように、頭を擦り付けて、更に丸くなる。
 ぐーる、ぐーると喉まで鳴らし始めた。

 多分、お母さんに抱っこされていたのを思い出しているんだろう。
 とても可愛いが、この体勢は、長いとキツイ。
 ……頭も熱いし。

 猫好きはしばしば、このように益体もない事で悩む。
 まあ、それも平和な証拠(笑)




3:01.05.(金)


 怪獣が「外に出してくれろ」と騒ぐので、リードを付けて散歩してみようと思う。

 抱っこして、とりあえずアパート敷地内の駐車場まで出てみると、途端に、
「帰るのよう、お家、帰るのよう!」
 とばかり、にゃおにゃお鳴きながら、腕の中で暴れる。
 しょうがないので降ろしてやると、へっぴり腰で戻ろうとする怪獣。
 早く帰りたいのはありありと解るが、本当にへっぴり腰。『ビクビク』とかじゃなくて(笑)

 怪獣、へっぴり腰のまま、階段下に移動。
 停めてある(よそ様の)自転車を盾に、更に壁伝いに進む。
 まあ、猫は遊ぶ時でも物陰に隠れながら獲物を狙うし。本能に刷り込まれた安全対策なんだろうが……
 その割に、砂だらけのアスファルト上で、ごろんごろんと転がる事も忘れない。
(怖いんじゃなかったのか?!)
 ならどうして、さっさと帰らずに、そういうコトしてるんだ、オマエ。

 やっぱり、よく解らんヤツである。

 壁を曲がって、ようやく建物の陰に入る。
 ここまで来ると、一応怪獣の行動範囲内である。
 どーいう範囲かというと、プチ家出の限界範囲という……(爆)

 その後は安心したのか、他所のお宅(犬を飼っている)の玄関先の臭いを嗅いだり、以前の部屋の扉にスリスリしたり、お隣の前で転がったりする怪獣。
 ウチの玄関先で転がったのを目処に、お散歩終了。
 まだ外にいたそうだったが、一応気が済んだらしく、この夜の怪獣は、比較的おとなしかった。




4:01.07.(日)


 明け方、今年最初のティカノサウルス出現。

 けたたましく音を立てて走り回り、寝ている人間を踏みつけ、本棚に駆け上がり。
 その上、棚に載せてあった人形や小物を人の顔めがけて落としまくる始末。
「こら!」
 流石に怒った。
 しかし怪獣は態度を改める事無く、暴れる。
 原因がトイレに行きたいのか空腹で何かが欲しいのかは判らないが、少なくとも「何か一口」タイムではないので、私も起きてなんかやらない。
 怪獣は、どすんと人の枕元に飛び降りると廊下に出て水を飲み、戻ってきて布団に潜り込んだ。

 ようやくの静寂。
 ……世間は休みかもしれないが、私は出勤だというのに。目覚ましが鳴るまでにはまだ、2時間も有る……(中途半端だ)

 局地的洪水攻撃も困るが、こういうのも大層困る。
 私も煩いし、隣の人にも迷惑だろう。
 そう、年末、隣には新しい住人が入った。
 ご近所とは、なるべく穏やかに付き合っていきたい。

 だから、敢えて怒られそうな事をしないでくれ。頼むから。




5:01.12.(金)


 仕事を終えて買い物もして、帰宅した。
 今日も気配を察して怪獣が、ドアの内側でやーにゃーと鳴く。

「ただいまー、お腹空いたねー? ゴハン、しようねー」
 言いながら中に入ると、何故か室内に肉の匂い。
「……?」
 ふと見ると、食料置き場の床に、『ペット用蒸しささみ』の外袋が落ちているではありませんか!
ごはん、チョーダイ「ティー……?」
「にゃー(ごはん、チョーダイ)」

 因みに袋の中身は、全て怪獣のお腹に収まっていた。
 残り3パック・各2本入り。全部。しかも喰い散らかし状態。
「にゃー(ごはん、チョーダイ)じゃ、ないでしょ―――!!」
 犬でさえ(本当は犬用商品だった)「与える時は一日二本を限度にして下さい」と書いてあるものを。猫の身(女の子なのに!)で3日分も食べてどうするよ!
 しかも、まだ食べる気か。

 このあたり、ツレ達に言わせると、
「飼い主(おかーさん)に似たんやな」
 と、いうコトになるのだが。

 そんな訳で、怪獣、今日は夕御飯も夜御飯も、夜食も無し。
  それにしても、血も遺伝子も全く繋がってないというのに、なんで似るんだそんなトコ……




6:01.14.(日)


 早朝から、怪獣はタレちゃん。2日続きでタレちゃん!
 お腹が緩いようだから、いつもより臭いブツをした後のトイレに行きたくなかったのだろうか。
 だからといって、ヒトの布団をトイレにしないで欲しい。いや、正しくはトイレ掃除の強要か……
 今日も出勤だというのに……(T_T)

 お腹を壊したのは、一昨日ササミをいっぺんに3日分も盗み食いした所為で、自業自得というものなのに。
 そして夜、帰宅したらば、今度は『猫用ふりかけ・鰹味』の外袋が落ちていた……幸い中身は無事だったが。

 学習能力が無いのか?! 怪獣。(--;)




7:01.18.(木)


 怪獣のタレちゃん化がひどい。
 今朝もしっかり局所洪水攻撃を受ける。
 しかし掛け布団には、水滴が少々しかない。
(……?)
 そんなはずはない。やけにカシカシ床を掻いていたし……
 問題の辺り、机の手前を見ると、なんと水溜りが出来ている。
(な、なんで―――っ?!)
 いや、攻撃を受けたのは解っているのだが。

 これまで嫌がらせは布団に限られていたのに、新たな対象を定めた(増やした?)のだろうか。

 布団を捲ると、端っこに出来立ての染み。
 どうやら縁を狙って、こうなったらしい。
 幸い被害部分が少なかったので、処理後ストーブ前で乾燥させる。外には今日は、先日被害に遭ったシーツを洗って干さねば。
 洗濯機を回して入ってくると、今度は湿気を抜こうと広げておいた掛け布団に、攻撃をかけていた。

 一寸の間になんてことだ!
 幸い、まだ時間が経ってなかったので、被害はシーツどまりで済んだが。
「そーか、そんなにおかーさんが嫌いか……」
 縁、静かにブチ切れる。
 変えて三日のシーツを丸め、洗濯機に入れに行く……と見るや、怪獣が足早に付いて来る。
 そんなに外に出たいのか。
「そんなに出たいんなら、好きにしぃ!」
 ドアを開けると、怪獣はするりと出て行った。即、閉めてやったのだが、今日は泣き戻って来ない。
 どうせ遠くには行けないはずだから、放っておいて朝食を採った。

 ……静かである。
 静かに朝食が終わってしまった。
 まさかあのまま「ラッキー!」とばかりに、ご近所探検に行ったわけでもあるまいが。いや、行ったのか?
 野良さんたちに喧嘩売られたり、車に撥ねられたりしたらどうしよう。
 多少の不安を抱きつつ、洗濯続行のため外に出ると。

 扉のすぐ前に、背中を向けて座っていました。(爆)

 やっぱりヘタレ。
 一言も泣かなかったのは、意地だろうか……

 結局怪獣は、洗濯をしている間中ずっと外にいた。
 小物を内干ししている間に姿が見えなくなったものの、
「ティー!」と呼ぶと、
「にゃーん!」と返事をして走って来るが、まだ外にいたいとごねる。
 そんな事ばかりしていたので、(窓から顔を出した)裏のおばちゃんに笑われてしまった。
 丁度良い機会なので、ついでにおばちゃんに紹介しておいた。
 この先、塀の向こうまで冒険に出掛けないとも限らないし。

 それにしても、あの嫌がらせは本当に、
「お外に出してよう!」という主張だったらしい。
 夜中や出掛けている間は無理だろうが、家に居る休日には、一寸くらい出してやってもいいかもしれない。
 但しあくまで『アパート周りから離れられない』のならば、だが。
 野良さんたちが落としていく、蚤やダニを拾わないよう気をつければ。

 ……とか思っていたが。
 怪獣は夜になっても、出せとうるさい。
 寝る頃になっても、洪水攻撃を辞さない構えの要求振りだ。
「あっそう、そんなに外が良いの……今から外に行ったら、朝まで入れてあげないよ? おかーさん、寝ちゃうからね?」
 念押しをしてドアを開けるが、怪獣はやはり、するりと出て行った。
 だ、もんでそのまま鍵を掛けて寝た。
 おかーさんの本気を思い知るがいい……

 さて怪獣は、このまま外猫への道をまっしぐら、だろうか……




8:01.19.(金)


 7時前に、近所の野良さん達が喧嘩する声で目が覚めた。
 怪獣が怯えてるかもしれないと思い、起きるには早いが鍵を開けに行ってやる。

 結局怪獣は一晩、泣き付いても来ずに外で夜明かしした。その間一体何をしていたのだろう(気になる……)。
 扉の前に居るクセに呼んでも入らず、捕まえようとすると逃げる。しょうがないのでドライフードの袋を振ると、餌に釣られて必死で入って来た。
 昨夜は夜食も食べていないから、さぞやお腹が空いただろう。
 実際、エライ勢いでがつがつ食べている。

 まだ時間があるので布団に入って寝なおすと、食事を終えた怪獣が、布団に上がって座り込んだ。
 寒いのなら、さっさと中に入って一緒に寝ればいいものを、何してるんだ?
 粗相をされても嫌なので、座ってる辺りの布団を軽く蹴り上げたら、そそくさ退場。その後ヒトの枕元からごそごそ潜り込んできた。

 やっぱり寒かったんだろう。ここ2、3日はマシだったとはいえ、1月だ。今日も出勤だから、15分か30分くらいしか、付き合ってやれないが。
(休日だったら、昼まで付き合ってやるんだけどな)
 それでも出来るだけギリギリまで付き合って、いざ起きるとやっぱり局地的大洪水を見舞われていた。
「――――〜〜〜〜〜〜〜!!!
 さんざん好き勝手しておいて、その態度は何だ!

 外もヘッタクレも関係なかったのか、怪獣。




9:01.20.(土)


 『一晩閉め出し』が堪えたのか、今日の怪獣はおとなしい。
 流石に「お外に行きたいよう」とも言わなかった。
 何が一番堪えたのかは判らないが、しばらくはおとなしく室内にいるかもしれない。

 もっとも(猫のクセに)鶏頭な怪獣のこと、いつまで続くかも判らないが。




10:01.22.(月)


 鶏頭の怪獣、今日はもう早や『「お外に行きたいよう」症候群』再発。
 洗濯をしている間中、外でかくれんぼ。でも人の姿が見える範囲内。
 呼んだら返事をして顔を出すところを見ると、本当は一緒に遊んで欲しいのかもしれない。
 とりあえず汚された布団と寝具の洗濯が出来たから、良しとする。
 布団は片面の半分を一日として、後、最低でも3日は干し続けたい。好天気が続いてくれれば良いのだが。

 怪獣もとりあえず気が済んだようなので家に入れて、午後からまた休出。
 ただでさえ少ない休日が、ぽこぽこ無くなるのも、ストレスの原因なんだろうな……